【バイヤーコラムNo.4】シルクロードを巡る旅
2023.09.29こんにちは、小林邦宏です。
9月、ちょっと遅めの夏休みということで中央アジア3か国を旅してきました。ウズベキスタン、キルギス、カザフスタンの3か国。
テーマは、シルクロード。
僕もこれまで世界中いろんな国を旅してきましたが、シルクロードにはご縁がなかったのです。そんなこともあり、好奇心を抑えきれなくなりまして・・・
ウズベキスタンは、いまや日本人観光客にも大人気。そこで、今回は、比較的マイナーな2か国、キルギスとカザフスタンにスポットを当ててみましょう。
僕が訪ねたのは、キルギスの首都ビシュケク、そして、カザフスタンの中心都市アルマトイ(首都はアスタナ)。共に天山山脈の麓、直線距離ではなんと200kmも離れていません。僕は飛行機で飛びましたが、飛行時間は30分!
さて、まずはキルギス・ビシュケクから。
この街にいると、とにかく違和感!なぜなら、キルギス人の顔立ちは日本人そっくりなのです。同じモンゴロイド系で、現地では、祖先は同じで、魚好きは日本へ行き、肉好きはキルギスに残ったなんて逸話があるほど。。。顔立ちはそっくりなのに、当然ながら日本語は通じない。なんか、奇妙な感覚だなあ。。。笑
とにかく、天山山脈の麓の小さな街といった風情のビシュケク。
街から30分もクルマを走らせればそこに広がるのは大自然。僕も空き時間を利用して、アラ・アルチャ国立自然公園を1時間ほど散策してきました。
目の前には、4,000m級の常に雪をかぶっている山々、そして、そんな山々から流れてくる冷たく透き通った水。
世界にはまだまだ知らない景色があるのだなあと感じずにはいられない時間でした。(ああ、こういう大自然の空気感を、UPPEO(風)を、是非皆さんにお届けしたい!)と思ったことは言うまでもありません。
そして、何よりの驚きは、(シルクロードはこんな難所を通って交易がなされていたのか!)ということ。教科書だけでは想像できない、偉大なる歴史のひとコマを感じました。
次にカザフスタン・アルマトイへ。
こちらは、同じソ連系国家でよく見かける計画都市的な街並み。そんなアルマトイも、歴史的にはシルクロードの交易地として栄えた場所です。当然のごとく、大きなバザール(マーケット)があります。
街の中心に位置するのが中央バザール。別名”緑のバザール”とも呼ばれる、緑色の建物が目印です。
中に入ると、バザール特有の、人びとの声・エネルギー、そしてスパイスなどの香辛料の香りが混ざった、何とも表現できないですが、僕にとっては、”生きる活力”を得られる場所。
バザールを歩いていると、面白いものを発見!
それはスパイス売場なのですが、日本でもおなじみのクミン。
写真では分かりにくいかもしれませんが、右から、イラン産、タジキスタン産、そしてウズベキスタン産と別々に置かれているのです。(これは、、、まさにシルクロードの交易地ではないか!)と素直に感動したことは言うまでもありません。
人懐っこいアルマトイの人々、バザールを歩いていると名産のドライフルーツなどを食べていけ!食べていけ!とつまみ喰いすることになるのですが、それもまた良し。
シルクロードを巡る旅、機会を見て他の交易地にも足を運んでみたい、そんな思いを強くした時間でした。
バイヤー小林