SUSTAINABLE
SDGs、サステイナブル…世界中の幸せを目指して、こんな言葉がよく謳われるようになりました。ゴミ問題や森林伐採への強い取り組みが行われる中、世界各国を見てきた小林が思うことは「幸せの基準は場所・文化によって異なるのに、世界中が同じことに取り組んで幸せを目指すのは何かがおかしい」ということ。もちろん、これはサステイナブルを批判しているわけではありません。UPEPOでも最大限環境に配慮した商品を製造しています。しかし、サステイナブルの本質が「世界中の幸せを目指すこと」なのであれば、SDGsなどへの取り組みと同じくらい重要なことは「幸せの共有」なのではないかと考えたのです。小林だからこそ伝えられる”世界のリアル”、UPEPOだからこそ届けられる世界中の幸せ。商品を通じて生産者・消費者・私たち(UPEPO)の全員で幸せの形を共有し、循環させる。そんな「サステイナブルの入り口」となりたいと考えています。
MESSAGE代表・小林邦宏よりメッセージ
きっかけは、ケニアのバラ農園での出来事でした。
「私たちのバラを、私たちの貧しさから救うつもりで買うのは止めてほしい。私たちは充分幸せです。バラは、大切な人に贈るために世界中で愛されるお花。シンプルに、あなたが一番美しいと思うバラを手に取ってほしい。それが私たちのバラであるように、私たちは日々努力しているのだから」
これは、農園の経営者の話ではありません。現場のグリーンハウスで働くある一人の女性スタッフの言葉でした。この言葉に、私はガーンと頭を殴られた気分になったことを今でも覚えています。
特に、アフリカを旅していると考えさせられることが度々あります。たしかに、彼らの多くは物質面では貧しいのかもしれません。でも、旅の道中、各地で見かける彼らのはちきれんばかりの笑顔や明るさを見ていると、真の幸せとは何なのか。また、私たちは、自身の価値観に基づいて幸せというものを定義化しているのではないか、と考えが止まらなくなるのです。
近年、環境問題への意識の高まりもあり、“持続可能な社会”というキーワードが世界の中心となりつつありますね。それが、世界全体の幸せに通じるものだと。でも、冒頭のケニアでのエピソードしかり、私が特にこの数年でより強く感じるのは、「サステイナブルの、“幸せの形”の正しい基準は何なんだろう」ということなのです。
私自身が月に1回世界一周する日々を通じて確信したことは、「基準は場所・文化によって異なる」というでした。具体的にどれがとは言いませんが、世界中でみかける環境問題、持続可能な社会開発に向けた動きの中には、現場のリアルを知っている人間からすると首をかしげるものも多いと思います。
分かりやすい例を挙げれば、ゴミを捨てる・処分するという行為です。世界には、ゴミを埋め立てる国もあれば、日本のようにゴミを焼却する国もあります。でも、世界でゴミを捨てる・処分するという行為の判断基準を統一化しようとするのは、やっぱり、どこかおかしい。
大手商社を退職後独立して、当時は社会的信用も全て失い、ゼロからビジネスに取り組んできました。元々はアジアから始まった日本との行き来、旅するエリアは芋づる式に広がって、特に、この10年は月に1回世界一周する日々でした。日々、異なる街に身を置く生活をしてきたからこそ、世界のいろいろな場所を対比する感覚が本能的に身に付いたと思います。
ここで感じている矛盾が、上述の話なのです。
僕一人ではそんな世界に広がる”基準”を変えることはできない。でも、せめて、そんな旅してきた僕だからこそ伝えられる”世界のリアル”があるのではないか、そう信じています。だからこそ、UPEPOでは、世界各地を商品を通じてリスペクトし、世界中の幸せと商品を手に取るみなさんの幸せの目線を近づけていきたい。それこそが真の“サステイナブル”である。そう信じて、これからもUPEPOは活動していきます。