世界中の「幸せ」を集めたナチュラルセレクトショップ

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《スタッフコラムNo.27-2》スイスー旅のはじまり―Written by 松下

2024.03.10

|シーニゲプラッテ高山植物園

高山植物が咲き誇る夏、7月後半に私たちは旅に出ました。最初に訪れたのは、ベルン州、ベルナーオーバーランド地方のシーニゲプラッテにある植物園。高山植物好きなら一日中でも歩いて回ることができるでしょう。

正面には3名峰、アイガー・メンヒ・ユングフラウが広がります。

1929年に開園したこの植物園は、標高1967mにあり、アルプスに生息するほぼ全種である約600種を自然環境のままに栽培しています。一度にアルプスの花々が一気見できる、とても贅沢で貴重な体験ができます。しかも無料で。

小学校の音楽の授業で「エーデルワイス」を歌ったことのある方も多いでしょう。私もその一人で、美しく柔らかなメロディから、どんなに可憐な花なのだろう、と想像するばかりだったのですが、ついにそのエーデルワイスが目の前に。

初めてご覧になった方、いかがでしょうか?私は、本音を言わせていただければ、「え!!」でした。勝手にスミレのような、風にそよそよ吹かれる細身の花をイメージしていたからです。耐寒のためでしょう、うっすら産毛があるし、ちょっとべったりしているし、そしてなんだか、群生していると、

すっごい迫力…。

▲そんなエーデルワイスはレストランのプレートにも。
▲夏だけ生ホルン演奏があるとか

8300平方メートルもある広大な敷地ですから、歩いても歩いても、色んな植物に出逢えます。「あ!この花は初めてだね」「あの花はさっき下の方にもあったね」と話しながらのんびり散策するのはとても楽しいものでした。遠くからは、カランコロンとカウベルの音が聞こえます。

夢中になって歩いていたら、頂上に近づいてきました。ちょっと休みたい、という母を置いて、頂上まで一人で行ってみることにしました。頂きに立つと、頭上にはどこまでも真っ青な空と、風と、遠くから聞こえてくるカウベルの音だけ。圧倒的な自然を目前に、何故でしょう、無性に怖くなりました。

こんなに牧歌的で澄んだ空気の中で、私が慌てて思い出していたのは、不思議なことに、普段、一日で一番の苦行と思っている山手線の通勤満員電車の中でした。あれから数年経った今も、あの時の感情が何だったのかうまく言葉にできません。非日常すぎる経験が、脳を強く刺激したのは確かです。

植物好きな方にはたまらないこの植物園、私たちは朝から15時くらいまで楽しみましたが、もしまた訪れることがあれば、丸1日、ここで思う存分植物を眺めていたいです。

|ブリエンツ湖

植物園から登山鉄道で下山後、ブリエンツ湖ボートクルーズに参加。チケットを取る為に使ったのはアプリ『Get your guide』。オンラインで乗りたい時刻を指定して購入するだけ。集合時間に行けばすぐに搭乗できて、とても便利でした。

ブリエンツ湖は氷河から流れ込むエメラルドクリーン色の湖です。この湖沿いの町「イゼルトヴァルト(Iseltwald)」は韓国ドラマ『愛の不時着』で主人公がピアノを弾いていた舞台としても知られています。

陽の加減や雲の影によってターコイズブルーや深緑、などにも見え、とても神秘的。可愛らしい家々を気持ちの良い風に吹かれてのんびり眺めるのは、少し興奮した脳をクールダウンさせるのにちょうど良いひとときでした。

まだお付き合いいただける方は次回「旅のはじまりのつづき」へ


シーニゲプラッテ高山植物園ウェブサイト

ツアー&チケットサイト『Get your guide


スタッフ松下