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《スタッフコラムNo.31》お下がり本棚より- Written by 松下

2024.06.14

今年の5月と6月初旬は、何だか気持ちの良い風が吹く日が多かったですね、松下です。そろそろ梅雨入りですが皆さんいかがおすごしでしょうか。

さて、今日は、小さな輸入商社に勤め、UPEPOに関わる私が、仕事以外で普段どうやって世界の色々を知ろうとしているか、ご紹介したいと思います。

サクッとお伝えすると、

・街歩き

・本

これが主なもの。特に本に関しては、仕事柄「旅」に関するものは意識的に読むようにしています。けれども、どうしても自身の好みに偏りがちなんですよね。そんな時にありがたいのが、「お下がり本」。誰からの?バイヤー小林からの、です。

「これちょっと読んでみて」と直接渡されることもあれば、デスクの上にぽいぽい置かれていることもあります。この、お下がり本は、実は私の密かな楽しみ。

・「持ってる!」まさかの2冊目

・5行読んで「白目」

・自分では手に取らないからこそ面白そう

のどれかなのですが、大抵、それまで知らなかった新しい世界のドアが開かれるので、結構楽しいんです。

凄まじい読書量の小林ですので、私に渡した本のことなどすっかり忘れているに違いない、と、気に入ったものはそのまま我が家の本棚へ。

さて、そんな我が家のお下がり本(勝手に未返却)コーナーから、特に私が気に入って何度も読み返している本を今回は2冊、ご紹介しましょう。

1.「プラナカン 東南アジアを動かす謎の民」 太田 泰彦 著

ジャーナリストである太田氏が日本経済新聞の記者としてシンガポールに滞在時の取材を元に執筆されたこの本。「プラナカン」ー聞いたことはあるけれども、シンガポールの伝統的なデザイン、というぼんやりとしたイメージしかなかったところに、様々な角度から緻密に、丁寧に取材され、「プラナカン」とは一体何か、を伝えてくれるこの一冊は読後、すぐに私の特別な一冊になりました。

教科書では教わらなかった史実に衝撃も受けました。本当のことを伝えるとは、どういうことか、という視点からも、とても学ぶことが多い。知識を吸収する前と、後では、プラナカンデザインに対する見方がガラリと変わってしまう。

「知らないことを知りたい」欲が満たされる良書。

いつかUPEPOでもプラナカンデザインのものをご紹介できたら、と思っています。

2.「最後はなぜかうまくいくイタリア人」 宮嶋 勲 著

つい最近、UPEPOで取り扱いを予定しているプロダクトの生産者さんが来日されたので、改めて読み直して予習。とにかく「きちんと」な国民性の私たちが、見習ってもいいんじゃないかな~と思えるイタリアの人々の世の渡り方を学べます。

ちなみに生産者さんとの待ち合わせ、11:15にしていたのですが、「時間通りに着くよ!」と連絡があって、着いたのは11:30でした。でも大丈夫、だってこれ読んで本当に来て欲しい時間より、15分早めに言っておいたから!

おかげでタイムリーに、彼が大好物のとんかつ定食ランチミーティングに間に合いました。

好きにならずにはいられない、愛すべきイタリアが詰まった一冊です。


いつか、ウェブサイトに、「バイヤー小林の本棚」として、様々な本を紹介できればと思っています(いつになるか、言わない、それがUPEPO…)

増え続けるお下がり本棚のコレクション、もしまたリクエストがあれば、ご紹介しますね。


スタッフ松下