Coffee Journey Vol. 24「ジャマイカ:Sharwood Forest Coffee Estate」-Written by バイヤー小林
2025.08.01こんにちは、小林邦宏です。
「UPEPO」でお届けしておりますCoffee Journey、世界各地、だいぶいろんな国を廻りましたね。(笑)
そんな私ですが、以前からどうしても一度は行ってみたい場所がありました。それが、ジャマイカ・ブルーマウンテン!世界のコーヒーの最高峰ともいうべきブルーマウンテン。

ここまで世界中のコーヒー産地を見てきた以上、どうしても行きたくて仕方ありませんでした。

カリブ海の島、ジャマイカ。
首都キングストン空港から20分も山へ向かってだんだん急勾配となり、途中ではいよいよ道は凸凹に。現地の方に言われる。
「ここでクルマを乗り換えるから」
乗り換えたのは、より、凸凹道に強そうな4WD仕様の車両。乗って5分で実感します。(あー、こういうクルマでないと確かにこの山を上れないわな・・・)
乗り換えてから30-50分ほど経過したでしょうか。標高は1,200mほどに達すると、いよいよ廻りにはコーヒーの木が目に入りだします。眺望の良さそうなところでクルマを止めて、外を眺める。
美しい山並み、そして、その向こうにはカリブ海を臨む。

あまりの美しさに言葉を失う。

ブルーマウンテンにおけるコーヒー栽培が始まったのは、300年前。当時の宗主国であるイギリスが持ち込んだと言われています。
この景色を眺めていて思ったのは、(よくぞ300年も前にここまでコーヒーを運んできたものだ・・・)ということ。
ブルーマウンテンから山々としてカリブ海を臨む景色を眺めて立ち尽くし、ただただ、その地に吹いている歴史の風を感じました。

ちなみに、世界的なコーヒーでいうと、ハワイのコナコーヒーとブルーマウンテンコーヒーには共通点が1つあるんです。何か分かりますか?それは、、、世界的にフェイクまがいの商品が多いこと。皆さんもよく、”100%コナコーヒー”と言う言葉と、”コナブレンドコーヒー”という言葉を目にしたことがありませんか?100%コナコーヒーは100%コナコーヒーを使用したコーヒー。コナブレンドコーヒーは、極端な話、1%でもコナコーヒーを利用すれば、”コナブレンド”なんです。
同じことに悩みを抱えているのがジャマイカ。”ブルーマウンテンブレンド”というコーヒーはよく目にしますが、混合率たるや・・・300年の歴史を持つブルーマウンテンコーヒーのイメージを棄損したくない。

現地ジャマイカでは、こういった流れを止めようと、コーヒー豆のトレーサビリティに関するシステム開発なども行われていました。

ブルーマウンテンの高台から景色を眺め歴史を感じたからこそ、是非、皆さんには、100%ブルーマウンテンコーヒーを堪能頂きたい。
是非、ご賞味し、現地の”100%リアルな”風を感じてください。
バイヤー小林邦宏