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Coffee Journey Vol. 22&23「ケニア:Muhathi Coffee Estate」-Written by バイヤー小林

2025.07.04

こんにちは、小林邦宏です。

わたしたち「UPEPO」のCoffee Journeyは、元々はケニアからスタートしました。

その後、アフリカはもちろん、中南米やアジアなど、様々な国を廻ってきたわけですが、やはり、最初に取り組んだケニアには少なからず思い入れがあります。これまで取り組んできた農園は、既報の通り、首都ナイロビの都市開発の関係でこの先がなかなか難しい状況。

そこで、新しい農園探しが始まったわけです。先に言っておきますね。こういう農園探しって、まあ、7-8割はお断りされます。特に日本向けは、、、ロットが少ない、書類が面倒臭い、、、などなど。

そんな中、遂に、素晴らしい農園に出会いました。それが、今回ご紹介するMuhathi Coffee Estate(ムハティ・コーヒーエステート)。

首都ナイロビからクルマで1時間ほど、キアンブ-県の山奥に位置する農園です。

とはいえ、非常に歴史もあり、なんと、コーヒー栽培を始めて70年!現在の農園主であるギチョさんは3代目。ケニアのコーヒーの歴史も、既に長い年月がありますね。。。

さて、コーヒーのプロでないことを自認しているわたくし小林邦宏ですが、だからこそ、こうして農園を廻っているといつも感じることがあるんです。それは、”コーヒーの味には、農園で感じる空気や作り手の人柄が現れる”ということ。

笑顔あふれる農園では、やっぱり、口の中に甘味が広がるようなコーヒーが生まれたり、、、などなど。ところが、です。このMuhathi Coffee Estateは、はじめて、なんというか、そんな僕の固定観念が裏切られたものになりました。

この農園で特徴的なのは、謙虚で真面目そうなギチョさんのお母様です。

太陽のように明るい、ぺリスさん。

とにかく、彼女の豪快な笑い声が常に農園に響き渡ります。

(ああ、きっと、ケニアらしいちょっと酸味のパンチが聞いた、でも、そのあとに甘味が広がるようなそんなコーヒーかな・・・)なんて思いながら、現地でコーヒーを頂きました。

すると・・・(えー、すっきりしてて、めっちゃ優雅で上質じゃん!!)

あまりの衝撃に、私はぺリスさんに思わず言ってしまったのです(※この模様はYouTubeでも捉えているかもしれませんが・・・)、

”ぺリスさん、あなたの明るい雰囲気と違って、ずいぶん上質で優雅なコーヒーですね”

”あらそう? ガハハハ”

ああ、でもあれかなあ、笑顔と豪快な笑い声が目立つけど、本質的なところでは、イングリッシュスタイルともいうべき、紳士的に客をもてなす雰囲気もあり、そんなところから上質さが表れているのかなあ・・・

実際、こちらの農園のコーヒーは、海外のバイヤーからもかなり高得点をマークしているのです。

ぺリスさん・ギチョさん親子の雰囲気に乱されましたが(笑)、古くは、あのエリザベス女王も愛したケニアの美しくも優雅な空気が流れているような、そんな感覚を覚えたコーヒーでした。

手前味噌で恐縮ですが、是非、僕のYouTubeをご覧頂きながら飲んでみて頂きたい、このMuhathi Coffee Estateのコーヒーです。いつも以上に、皆さんの好奇心を刺激してくれるような、そんな一杯になると確信しています。


バイヤー小林邦宏