世界中の「幸せ」を集めたナチュラルセレクトショップ

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《スタッフコラム No.4》妄想旅~ページを開いてフィンランド、フランス、東欧を巡る~Written by 松下

2022.12.23


もうすぐ2022年もクローズ間近ですね。なかなかにしつこい新型コロナウィルスですが、今年はやっと海外旅行に行けた!という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

脳内妄想旅が趣味の私、松下は今年も例年通り、妄想で世界各国へ旅をして参りました。いいですよ、どこに行っても無料だし、パッキングの煩わしさもないし、帰って来てから疲れた体にムチ打ってお片付けと大量の洗濯をする必要もない。そんな私の妄想旅のおともはクックブックです。

妄想旅におすすめのクックブックを3冊、ご紹介させてください。

ムーミンと料理好きにはたまらない「ムーミンママのお料理の本」

1996年初版、残念ながら絶版になっているクックブックですが、古書店などで手に入れることができます。今でこそ1歩外に出れば世界中の食材やスパイス、珍しい調味料を簡単に手に入れられる東京都心で何食わぬ顔をして生きている私は、自慢ですが、地方出身者。

初版発行当時、この本を故郷の海沿いにある小さな図書館で見つけ、材料欄に記された素敵な響きのクローブ、カルダモン、シナモン、カイエンペッパーにディルやマジョラム等のスパイス&ハーブ、多分果物?なのであろうルバーブ(※野菜です)や赤すぐり、黒すぐり…に強烈に恋焦がれたものです。

どんな色で味で、どんな食感なんだろう?生まれ育った人口5,000人の漁村のスーパーには絶対に並ばない商品群。Amazonなんてない時代、想像するしかできない魅惑の材料たち。貸出期間がありますから、ノートにみっちりとレシピを書き写し、ムーミン谷の朝昼晩、そして四季折々の食卓を想像してはフィンランドへしょっちゅう妄想旅をしていた思い出の1冊です。

「レイチェル・ク―の小さなフレンチキッチン」

イギリス人料理家、レイチェル・クーがフランスの小さな村や町を旅してまとめた食の旅行記のようなクックブック。旅先はブルターニュ、ボルドー、バスク、プロヴァンス、リヨン、アルザス。その土地の人々に出逢い、語らい、地産食材を使い、レイチェルらしい自由で大らかな発想で、私たちにフランス各地の郷土料理を伝えてくれています。

何ひとつ作ってみたものはないのですが、風景やひとつひとつのカットが美しく、写真集を眺めるように味わっています。いつの日か訪れ、妄想と現実のギャップを丁寧に埋めてみたいものです。

東欧料理を気軽に楽しめる「ノスタルジア食堂 東欧旧社会主義国のレシピ63」

東欧料理って?という好奇心から迎え入れました。海外のレシピは手に入りづらい食材から成り、レシピ通りに作るのが難しいこともあるのですが、このクックブックは比較的おうちにある素朴な食材でできるものが多く、我が家では出番の多い一冊。日常の、“映えない”お料理の安心感。撮影に使われている旧社会主義国時代の食器の数々がレトロで可愛らしい。タイムスリップも一緒に楽しめます。このシリーズは、3作出ています。


<冬の煮込み料理にはキャンドルが似合います。>

 

2023年、皆さんはどんな旅を予定されていますか? 訪れたことのない場所や、出逢うかもしれない人たちのことを考えるとわくわくしますね。

UPEPOの旅は、まだ始まったばかり。世界の風を感じられるプロダクトをもっと集めて皆さんへ少しずつお届けいたしますので、ゆったりお待ちいただけたら嬉しいです。今年も1年ありがとうございます。みなさま、良いお年を!

スタッフ松下