【バイヤーコラムNo.5】インド洋の交易地『モザンビーク』
2023.12.22こんにちは、小林邦宏です。
先日、インド洋に面した南部アフリカの国、モザンビークを訪れました。同国の首都、マプート(Maputo)へ。
僕がステイしたのは日曜日ということもあり、街は静か。そんな中でも、(モザンビークって面白い!)と感じられる瞬間がいろいろありましたので、お話ししたいと思います。
まず、歴史について。
ご存知の方も多いかもしれませんが、この国の元々の宗主国はポルトガル。そのため、現在でもポルトガル語が公用語です。ですが、モザンビーク、なんと、独立後にイギリス連邦に鞍替えしているのです。
理由は、隣国で、イギリスと関わりの深い南アフリカやジンバブエとの関係を考慮してのもの。こういった”鞍替え”をする国は世界でもそれほどなく、この点だけでも既に興味深い。
実際にマプートの街を歩いてみると・・・
やっぱり、イギリスよりはポルトガルの足跡を感じる国ですかね。
現地で食べたランチも、”Frango a Zambeziana”。
日本語に訳せば、”ザンベジ風チキン”といったところですが、こちらも、ポルトガル風のグリルチキン。
更に、面白い発見がありました。
ホテルのブッフェで朝食を取っていると、何やら見覚えのあるものを発見・・・
(これは、もしや・・・)そう、ポルトガルの定番スイーツ、”パステル・デ・ナタ”(カスタード入りタルト)です。
ポルトガルに滞在すると、街中のカフェなどで、気づけば1日に2-3個は食べてしまうパステル・デ・ナタ。まさかモザンビークで再会できるとは!!当然、この日も食し、口の中にはポルトガル・リスボンの街並みが広がりました。(笑)あー、なんと懐かしい・・・
さて、ポルトガルの話ばかりしましたが、(やっぱりイギリス連邦だよね)と感じさせるのがビールのクオリティ。
一般的に、旧イギリス植民地はどこもビールが美味しいのですが、ここモザンビークもそうでした。
▼現地を代表するビール、”2M”
スッキリとしたのど越しが旅の疲れを癒します。そして、ビールを飲みながら1日を振り返る。
(そういえば、アフリカらしいカラフルな布や置物、お面などにも出会ったな。)(結局、この国って何なのだろう・・・)
そう、ポーチュギーズであり、ブリティッシュであり、そしてアフリカンでもある。そんなユニークな存在がモザンビーク。
古くからインド洋の交易地としても知られるこの場所には、旅人の知的好奇心をくすぐる瞬間が溢れていました。
バイヤー小林邦宏